作業服を着て電車通勤をするのは可か?否か?

通勤の手段には電車などの公共交通機関の利用や、自家用車など人によって様々ですが、できれば一番勝手の良い方法で会社に行きたいものですよね。中でも電車通勤をする人口は多く、ラッシュ時には社会人の他にも学生など色々な人が電車を利用しています。そこでたまに作業服を着た方を見かけることがありますが、作業服で電車に乗ることに賛否両論があることを知っていますか?


作業服とは、字のごとく作業をする際に着用する服のことで、つなぎやカーゴパンツ、ジャケットなどの種類があります。それぞれの会社の職種によって使用する作業服は異なりますが、静電気防止や速乾性、防汚性など様々な機能が付いているものが多いです。

そして何より動きやすく作業がしやすいというのが作業服の特徴で、なおかつ安全性に優れているというメリットもあります。また、企業によっては会社の顔という側面を併せ持つことがあり、着用することによって社員の責任が増したり仕事のやりがいなどを得られるケースも見られます。

また、同じ働く仲間という連帯感も生まれるのが作業服の良いところで、厳しい現場であっても助け合いながら作業を進めることができるという嬉しい効果もあります。

では、その作業服を着て電車に乗ることは可能でしょうか?答えは可能、一般的には問題は無く、勿論法に触れることもありません。ただし、各会社によっては作業服を着用しての公共交通機関の利用はNGとしている場合もありますので、注意が必要です。前述したように、作業服は会社の顔、という意識を持って着用を義務付けている会社も存在します。そのため、電車内での印象が会社に直結してしまう恐れもあり、会社のロゴが入った作業服であればなおさらです。なお、作業服を着て自家用車で通勤をするのはほとんどの会社で問題無く認められていますが、作業服で電車に乗ることは非常識、という意見もあります。ルール違反、という訳でも無いのになぜなのでしょう?

企業に勤めている方の中には、作業服を着て通勤をすることが義務付けられていて、電車を利用する他に移動手段が無い、という方もいますよね。そんな方はやはり電車を利用するしかありませんが、実際に作業服を着た方が電車に乗ってきた場合、周りの乗客の反応は可か否かに分かれます。

まずは否とする方の意見ですが、作業服はたとえ新品や洗い立てであれば気にならないけれど、現場での汚れが付いたまま乗車されるとイスや車内に汚れが付くのではないか、という懸念が伺われます。つまり、会社に向かう場合は問題ありませんが、帰宅する際の電車の利用はちょっと気になる、という見方が大半です。

ですので、帰宅する時は着替える、なるべく汚れを落としてから乗車する、などの配慮が求められます。

作業服で電車に乗っても気にならない、という方は作業服に良いイメージを持っている場合が多いです。やはり、汚れが付着した作業服はあまり肯定的ではありませんが、そうではない場合は作業服イコール働く人、頑張っている人、という良い印象を与えて気にならないのでしょう。

そうなると、作業服がどうのというよりも、着用している服が清潔かどうかが大切だと思われます。また、着用している方の髪型やしぐさなど、身なりをきちんとしておくことも大切です。マナーを守って一社会人として立派な行動を貫けば、勤務する会社のイメージもアップするかもしれません。

作業服は、会社に着替える場所が無かったり、着用して通勤するように決められていることもありますが、スーツやジャケットにスカート、というような制服とは見た目が異なるため、恥ずかしいと思う方もいますよね。ですが、作業服は立派な制服であり、働く人が着用することができる誇りのあるものですので堂々と着用しましょう。

それよりも恥ずかしいのはだらしない身なりや態度、マナー違反の電車内での行為です。清潔感の無い身なりは勿論のこと、きちんとした格好をしていても大声で話したり、飲食をしたりするのはご法度というのは常識ですよね。

そんなマナー違反の方達が恥ずかしいのであって、作業服を恥ずかしがる必要はまったくありません。ですが、どうしても恥ずかしいという方は会社の先輩などに相談をしましょう。また、ジャケットやブルゾンなどを羽織って、多少の作業服感をごまかす、という手もあります。

他にも、作業服で電車に乗ることに対して肯定的な意見を持つ方の中には、その見た目に惹かれる方もいます。例えば、作業服は現場で働くイメージも強いため、男性が多いと思われますが、その中で作業服を着た女性がいるとその意外さが魅力的に映ることもあります、また、男性では作業服からイメージされる職種から強さや格好良さを感じ取る方もいて、意見も様々です。

医者やパイロットなど、制服からイメージされる職種は多数存在しますが、作業服もしかり、格好良い職業に結び付くことも少なくありませんので、作業服をもっとポジティブに捉えることも大切ではないでしょうか。ちなみに作業服には素材やデザインなど、豊富な作業服が揃えられていておしゃれな作業服も販売されています。

作業服が恥ずかしいという方は、機能性の良さや着心地の良さに加えて、デザイン性を併せ持つ作業服を自分なりに着こなしてみるのはいかがでしょうか。色や素材に合わせた小物を身に付けたり、可能であればアクセサリーで自身を飾っても良いでしょう。

会社の規定で着崩すことはできない、という場合は学校の制服のように規則を守って着ることになりますが、それでも働く服はそれだけで格好良いものです。汚れには気を付けて、きちんとした身のこなしでマナーを守れば、作業服で電車に乗ることは非常識でも恥ずかしいことでもない、普通の行動となります。

場合によっては帰宅する際は、疲れていてもイスに座ることができないかもしれませんが、その配慮はとてもステキなものです。

働く制服、作業服は着用して電車に乗ることはまったく問題ありません。

会社のルール違反になる場合は別ですが、作業服に汚れが付いていなくて、清潔感があれば、普通に電車に乗っても良いのです。大切なのは身なりと電車内での振る舞い方であって、マナーを守っている限り作業服での乗車は恥ずかしいことでも何でもありません。